エンタメ

魚影の群れ

投稿日:




多くの漁師が40代で辞めてしまう中で、小浜房次郎は、初老を感じながらもマグロ漁を続けている。
娘トキ子が結婚したいという、喫茶店をやっている依田俊一に会う。

養子になって漁師になってもいいという。
漁に命を賭けてきた房次郎は簡単に漁師になると言われ、無性に腹立たしくなる。

店を畳んで大間に引越してきた俊一は、房次郎の持ち船・第三登喜丸の前で待ち、漁を教えて欲しいと懇願する。
10日以上も俊一を無視し続けたが、一緒に乗り込むのを許す。
エイスケの忠告で、トキ子が、家出した妻アヤのように自分を捨てるのではと怯えたのだ。

不漁の日が続き、連日船酔いと闘ってきた俊一が、ようやく打ち勝った日、マグロの群れに遭遇する。
餌が放り込まれた瞬間、マグロが引張る釣糸が俊一の頭に巻きつき、血だらけになる。

だが、房次郎はマグロとの死闘を続け、マグロを仕留めた時、俊一の眼には憎悪が浮かんでいた。
数ヵ月後に退院した俊一は、トキ子と町を去る。

1年後、北海道の伊布港に上陸した房次郎は、家出した妻アヤに再会する。
懐かしさと20年の歳月がわだかまりを溶かすが、ヒモの新一に絡まれ、房次郎は半殺しにし、止めに入ったアヤまで殴る。
翌日、伊布沖で房次郎は、生まれて初めて釣糸を切られ、ショックを受ける。

たくましくなって俊一が大間に戻って来た。
ある日、俊一の第一登喜丸の無線が途絶える。
一晩経っても消息はつかめず、トキ子は房次郎に頭を下げて捜索を依頼する。

長年の勘を頼りに第一登喜丸を発見。300キロものマグロと格闘中であった。
重傷を負っているのを見て、房次郎が釣糸を切ろうとすると「切らねでけろ。俺も大間の漁師だから」という俊一にマグロとの闘いに加わる。
2日間の死闘の末、大物は仕留められる。

帰港の途中、来年の春に生まれる子が男だったら漁師にしたいと告げ、俊一は息を引き取る。

-エンタメ

Copyright© ニュースランナー , 2018 All Rights Reserved.